その土地本来の植生という意味 2
集中豪雨などで斜面に雨がふった場合には、せっかく犬走りなどにU字溝で排水施設を作っても草がその溝を埋め、草の上を水が走って、住宅地域に流れこみ、斜面崩壊、崖崩れなどのさまざまな問題をおこしてきました。
同時に外来種であるこれらの牧草は、急速に生長するが長持ちしません。
3年ないし5年たつと、だんだん生長力が衰え、ついに枯死して裸地を生じます。
自生のノシバ、ススキ、チガヤなどの草本種は、時間とともに次第に陽生低木林、ついで亜高木林、高木林・・・
そして、その土地本来の自然林の構成種へとなめらかな選手交代による遷移を経て、土地固有の植生へと発達していきます。
外来樹種は自生の草種や低木への交代がうまくいきません。
したがって、数年たってみると、吹きつけた外来牧草が枯死しても、すぐに自生種がなじんでこないために一時的に裸地が生じます。
そこに集中豪雨や台風などが襲うと、斜面がえぐられ土砂流が崖下に落下したり、時には人の生命にも不幸な災害をもたらす場合も生じるのです。