植物の均衡状態とその回復 2
日本の本来の野草でも、集約的な家畜の放牧とか1週間に一度の草刈りという、植物にとってきびしい条件に耐えて生き残るノシバ、コウライシバ、北海道・東北北部のナガバグサなど・・・
草丈の低い短茎のいわゆるシバ草原の構成種があります。
これらはヨーロッパの牧草にくらべて貧養で、しかもナガバグサ以外は冬には枯れてしまう野草です。
ところで、長い間かかって形成されたヨーロッパの牧草の中でも好窒素性で、家畜も好み収量も多いため、北海道や中部山岳の八ヶ岳山麓などでも有用種といわれるカモガヤを導入して人工牧野を造成したことがありました。
その結果はどうであったでしょうか。
自然の状態で播種しても、日本の自生の、南の方ではコウライシバ、本州・四国・九州・北海道の南部まではノシバ、夏緑広葉樹林帯ではナガバグサなどの自生種に負けてしまいました。